頑張っているベス

☆9月

9月1日
2回目の出血で、かなり後ろ足が弱くなってしまった。
サポートを付けて用足しに・・。

今回は足取りが良いほうだ。

久しぶりのソファー。
夏の間は全くソファーの上に乗らない。
でも今日は暫く乗っていた。

でもまた・・・。。。
寝る時間になって、ベスをたたきに下ろす時にお腹を擦ったみたいだ。。
あんなに注意を払いながら行動しているのに、悔やんでも悔やみきれない。。
暫く様子を見ていた。


9月2日
朝、変わらない様子なのでホッとする。

今晩も・・・。。。
部屋に上げたばかりなのに、今日は暑かったせいか、ちょっと目を放した隙に、自分で玄関へ行ってたたきに降りてしまった。
カシャッと言う音でビックリして、夕飯の用意をしていたものを落として飛んで行った。
ちゃんと足を着いて降りてくれている様に祈るばかりだ。

何をあげても食べない。暑さのせいかもしれないが・・・暫く様子を見る。
目を見ると、とろとろとして目を開かない。。眠くて仕方が無いのだろうか?でも、手足は暖かいので大丈夫そうだ。

ちょっとした不注意が最悪の事態にならないように、もっともっと細心の注意が必要だ。

9月3日
今朝は珍しく早く目を覚ましていた。とりあえずホッとした。
朝の用足しも、立たせてあげたら、サポートを引っ張り上げていなくても往復自分で歩いた。

今日届いたスロープ。→


午後の様子。
よだれが硬いので気になる。。
大好きなお菓子にも反応が無い。
夕方・・歯茎・舌の色が白っぽい。
手足が冷たい。


しんどそうなので、夕方の用足しは止めて、マットに乗せて部屋に連れて来る。
最初は床に置いたが、ソファーに乗りたそうにしたので上に乗せる。
このマットは今日届いた。


一番栄養のある缶詰を、少量ずつ2時間位開けて2回あげる。
今までのようにスムーズではなかったが、何とか食べてくれた。

暫くお風呂に入れられなく汚れが目立ってきたので、
家族3がお腹の部分を除いて綺麗に拭いた。

夜中近くなってあまりハァ!ハァ!しているので、
たたきの方が楽ではと思い連れて行く。

9月4日
呼吸がいつもと違う。口が渇いているので、水を手で含ましてあげたがごくりともしない。

夕べ、その前の晩と心配で夜中暫く見守っていた。。夕べはお風呂にも入っていないので、今夜は一晩中付いているつもりで入りに行った。その間は家族3が見守る。
お風呂から出てすぐにベスの所へ行ったら、苦しそうにしていたのに、パッと上体を起こして、輝く目で私を見上げ、満面の笑みを投げかけてくれた♪すぐ来るからネ・・と部屋の方へ行って1分位後に、家族3の『ベスッ!!ベスッ!!』と言う叫び声が聞こえた。
すぐに飛んで行った。まさに息をひきとる瞬間だった。家族2も駆けつけて3人でベスを撫でながら『ベス〜〜〜ッ!ベス〜〜〜ッ』と何度も叫んだ!呼吸は止まった・・・。。。そして・・・、3回痙攣をしてグッタリとした。『頑張ったね、頑張ったね・・・もう楽になろうね、楽になろうね!』と何度も何度も皆で声をかけた。『ありがとうベス!!ありがとうベス!!』

2005年9月4日0時50分・・・3人でベスが天国へ旅立つのを見送った。
でもでも・・・こんなにあっけなく逝ってしまうなんて・・・もっともっと撫でてあげたかった。。
でも・・・ベスは我慢できないくらい辛かったんだよね。。最後の最後まで頑張ってくれたんだ!
トイレも最後まで自分で行って・・・もっと面倒見たかったのに・・・。。。

ぎゅうっと抱きしめたかった。でも・・・大きな爆弾を抱えているので、出来なかった。。。
いつも顔中にチューをして『大好きだよ♪ベス!』と言って、そっと撫でるだけだった。。。

でも・・・やっと楽になれたんだよね。苦しいのに待っててくれて、最高の笑顔を見せてくれたベス〜☆・:.,;*
もっともっとベスが楽な状態にしてあげたかったのに、みんな後手後手になってしまって・・・。。。ごめんねベス!大好きな大好きなベス!ありがとう♪ベス!〜☆・:.,;*

        

   ここからは、悲しみの中の現実・・・辛かったけど、最後の最後まで記しておきたかった
  ので書きました。もし良かったら見て下さい。

ベスを居間に運んで、皆で感謝をしながら清拭をした。
柔らかい毛で、いつまでも撫でていたかった。顔は、寝ているようだ。皆ベスが息遣いをしているような錯覚をしている。お腹が動いているように見えるのだ。ハッとして良く見ると動いていない。

ベスを荼毘にふすまで絶対に状態が変わらない様にしなければ・・・。
居間のエアコンを最低温度にして・・ベスと暑い夏の公園散歩の時に使おうと用意しておいた沢山の保冷財(結局目的には使われなかった)を用いて、朝まで見守る。
室温が上がらないように出入りを素早く、雨戸も開けない。

11時過ぎに棺とドライアイスが届く。
棺は、重さを言っただけだったが、ピッタリだった。
ベスのお気に入りのトトロと黒ラブのぬいぐるみを入れて、お菓子は・・好きだった物を少しずつラップに包んでリボンをかけてたくさん入れた。大好きだったカラーボールもいくつか入れて、お花を飾った。
安らかな顔で、毛艶も良くて、本当に寝ているようだ。
超寂しがりやのベスだから、決して一人にしないようにした。

前夜式のお祈りをして、ベスとの最後の夜を過ごす。
真冬のような寒さで、セーターを着てコートを着てもじっとしているとまだ寒い。それぞれ毛布2枚ずつ使っても体が冷える。
でも、ベスと一緒に居たいから我慢をする。最後だから。。。

9月5日
お花を棺いっぱいに飾ってお祈りをして、11時に火葬場へ。
努力の成果があって、ドライアイスもほとんど減っていないくらいだった。
ここの火葬場は30キロまで大丈夫と言う事だった・・・当然ベスはガリガリに痩せていたので、あっても24、5キロと思っていた・・・のだが、なんと38キロをさしていた!棺・ドライアイス・ぬいぐるみ等を引いても33、4キロはあると。。お腹に影響があるといけないと言う事で、27キロになった頃から計っていなかったのだ。そういえば、マットに乗せて運んだ時とても重いと思った。そう言われてみれば、最初に倒れて、タオルケットで運んだ時はこんなに重いと感じていなかった。。
あらためてベスの辛かった事を思って涙があふれてきた。あの弱った足で、一生懸命支えていたんだ!その事に気付かなかった自分に腹立って仕方が無かった。。

30キロ以上火葬出来る所は、ここから50分位先のところにあるという事で、係りの方の先導でまた車で行く。

家族3がベスの為にと踏ん張って買ったアルファード・・・ベスはこれに乗るのが大好きだった。
だから、最後にもっと乗っていたかったのかもしれない。。私達ももっとベスと一緒に乗っていたかった。。

2時の火葬の時まで、ベスに顔を近付けてもまったく変わらない状態でいた。お花の匂いしかしない。

骨になったベスは、体の方は砕けていたが、頭がそっくり形のまま崩れずにいた。体の骨の内側が茶色くなっていた。これは薬を飲み続けていたせいらしい。

初めてベスが家に来た時は、家族2に抱かれて車に乗って来た。
今最後の時も、家族2に抱かれて家に帰る。

奇跡があった。
1ヶ月ほど前からバックモニターが壊れて全く写らなくなっていた。いつもバックモニターに頼って駐車をしていたので、無いと不便だと言っていた。メーカーに部品を注文してあったのだが、まだ来ない。それが・・・火葬場に着いた時には写っていた。次の火葬場でも写っている。お骨になったベスを抱えて家に着いた時にも写っていた。
その後、家族3が車で出かけて帰って来て、駐車場に入れる時にはまた全く写らなくなっていたと。。

病気発覚の時から、回復を願って祈っていたが、本当に永くは無いと思った時からは、絶対にベスが一人の時に逝かない様に・・家族全員で送りたい・・と回復と共に祈っていた。1日のうちで、全員が揃っているという確率は低かった。
あの瞬間は本当に辛かった。。でも、皆でベスを見送れた事がとっても嬉しい。

10年寝たきりの、でも元気な頃はベスをかわいがっていた家族1も居た。
先週の土曜日に、大したことは無かったが熱が出て、風邪の症状がひどくなった。『何でこんな時に・・・』と思ったが、訪問診療をして下さっている先生に来て頂き、薬を飲み始めたらすぐに熱は治まった。
当初のショートステイの入所予定は2日の金曜日だった。殆ど良くなっていたのだが、少し咳が残っているので入所は4日の日曜日にして頂いた。
本当に全員居たのだ!

ベスの容態があまり良くなかったので、家族1が金曜日にショートステイに行ってくれれば、ベスに集中して面倒を見られるから良かったと思っていた。万が一の時にも都合が良いと・・・。
でもベスの考えは違っていた!家族1にも居てもらいたかったんだ!

4日の朝、私の体の疲れがピークに来ていて一人での車の運転に自信がなかったので、家族3に一緒に行ってもらい無事に家族1を施設に送り届ける事が出来た。
火葬には1日かかったので、家族1が居たら私は留守をしていなくてはならなかった。
無事に葬儀・火葬を終えて、今ゆっくりとベスの思い出に浸っていられる。

ショートステイは2ヶ月前に予約をするので、このすべてが備えられた事に驚きと感謝の気持ちでいっぱいだ。

脾臓以外の内臓が守られた。
ドライフード・缶詰を食べなくなってからは、とにかく栄養を付けなくてはと言う事で、ペースト状にしてスプーンで口に入れていたが、最後の日まで吐かずに食べてくれた。
この病気は転移しやすく、心臓が一番多いと聞いていた。心臓に転移すると、咳をするらしいが、それも無かった。先生に毎回聞かれたが、血を吐く事も、血便も無かった。だけど、ただただ脾臓だけが異様に大きくなって、最後の方には、膀胱の方まで腫れていた。
*介護用の腰用ハーネスを買いたくて何度も何度もPCを開いて悩んだが、結局幅が広くてベスの腫れた部分にかかってしまうので断念した。

                         
ベスを思って・・・。

玄関で家族2のお弁当箱を受け取り、私の所に運んで来たベス。

私のお出かけの時、自分は連れて行ってもらえないと分かっている時は、家族3の部屋にこもってしまっていたベス。

聞き分けは悪い方ではないと思うのだが、外でのマテが出来なかったベス。
お店の前に繋いでおくと、私が見えなくなった瞬間から出てくるまで吠え続けていた。大きななりして・・・とっても恥ずかしかったよ。。

家族3とは兄妹、途中からは姉弟の関係のようだった。互いに良い遊び相手だった。
また、家族3はベスの免疫をあげるにはどうしたら良いかいつも考えていた。
猛暑中、たたきで過ごしていたベスの周りに、少しでも温度が下がるように保冷財を回りに置く事や、玄関先に日に何回か打ち水をして温度を下げてと頼んで出かけて行った。
寒くなると家族3の布団で寝ていた。
最初は遠慮がちに端の方で寝るが、朝になると家族3を端に追いやり、真ん中で寝ていたベス。

3人で出かけた時に1人でも居なくなるとワン!ワン!と吠えた。2人の時もそうだった。
大きな公園へ行った時などは、それぞれがトイレや売店へ行くのが大変だった。ベスに目隠しをしたりして・・・。そういう時は鼻が行った方を向いている。
一緒に歩いている時も、バラバラになるとその間を行ったり来たりして、『一緒に並んで歩いて!』と仕切っていたベス。

家族2は、幼少の頃に犬に噛まれて犬が大嫌いだった。道で出会うと、反対側に渡って通り過ぎて行くほど怖かったと言う。ベスをもらって欲しいと言う話が来た時、私は飼う自信がなくて迷っていたが、家族2はどうした事か、絶対欲しいと言った。名前も家族2が付けた。
ベスは家へ来るべくして来た。私たちに必要だったのだ。
辛い時を一緒に過ごし、慰め癒してくれた。どれだけ多くの喜びをも与えてくれた事か・・・♪
今役目を果たし、天に戻って行ったベス。おつかれさまベス。ありがとう、ありがとうベス★。、:*:。.:*:・'゜☆。.:*:・'゜★。、:*:。.:*:・'゜☆。.:*:・'゜★。、:*:。.:*:・'゜
また、すべてを備えて下さった神様に感謝します!

今頃ベスは天国で、たくさんのお友達や懐かしい仲間と一緒に元気に走り回っているね♪
          

下手な文章で読みにくかったかと思います。m( )m
このような日記に最後までお付き合い頂いてありがとうございました。
あるシニア会の何人かの日記を見せて頂いて、ここまでみなさんに見て頂きたいと決心しました。闘病中の愛犬を一生懸命介護している飼い主さんや、天国に送った飼い主さんの日記を・・・とっても辛くて涙をぼろぼろ流しながらですが、読ませて頂いて・・・でもそれで、苦しんでいるのは私だけではない、多くの人が経験をしている事なんだ・・・と理解出来ました。
そして、その中で参考にさせて頂いた事もたくさんありました。

最後まで励まし、応援してくださった方々・・・本当にありがとうございました。
何度も心配をして様子を見に来て下さった方々・・・本当にありがとうございました。



NEXT ここで終わりにしたかったのだが、寂しくてどうしても
     ここに来てしまう。日記を書く事で、心の整理が出来
     ればと、また書き始めた。

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